【1701日本語新聞編集】第6回:4月10日

皆さん、おはようございます。

新聞編集の授業です。

今日は天声人語ドリルの続きから始めます。


春秋

散歩の途中、近所を流れる川の堤防に目を奪われた。一面の黄色である。

「菜の花や 月は東に 日は西に」。教科書で習った句が口をつく。江戸時代の俳人、与謝蕪村の作だ。

折しも、ゆうべは満月。かなり地球に近かったという。おぼろにかすんだ所もあっただろうか。

東京近郊では小中学生が葉桜の迎える学びやに久々に集った。しかし、校庭で教科書を受け取ったり、テレビを通じ校長先生の話を聞いたりと、いつもの新学年のスタートととは勝手が違ったようだ。

 再び、しばしの休校となる。歴史的な出来事となったウイルス禍(か)を、種々(しゅしゅ)のエピソードでおさな心に刻みつけるのだろう。

大人だって同じである。在宅で、あるいはやむを得ずオフィスで仕事しながら、この3カ月で一変した世の中に改めて驚く。

そして普段はさほど意識しなかった問題が頭に浮かぶ。「移動の制限は経済に甚大な影響を及ぼすものだ」とか「自由と規律とは」など。

もっと言えば「文明とは意外にもろいものなのかも」。

 ④

 冒頭の句は宇宙に広がる視点も感じる。青く美しい星に同乗する私たちがウイルスと戦いつつ航海を続け、再び満月に出会うのが5月7日。

緊急事態宣言の期限の翌日だ。その時、どんな風景が目の前にあるのだろう。子らは元気に登校できているか。大人も少しは賢くなっているか。

危機は変革や成長の好機とも聞く。

 

単語

学びや(学び舎)学校のこと

もろい(脆い)

 *朧月夜(おぼろづきよ)おぼろにかすんだ月の夜のこと。春の夜に月がほのかに霞んでいる情景を指す言葉。

↓緊急事態宣言に関するニュース

安倍首相が緊急事態宣言 7都府県対象 効力5月6日まで(4月7日)

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012373011000.html

与謝蕪村

1716-1784 江戸時代中期の日本の俳人、画家。

その他の有名な句:春の海ひねもすのたりのたりかな


岩手日報

2.3.5番をやってください。

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【宿題】

中国のニュースの中からまだ日本に紹介されていなそうな記事、もしくは自分が興味ある記事を選んで翻訳してください。

中国語の記事と日本語の記事を両方提出してください。ネットの記事の場合はURLも付けてください。

提出はメールで。

件名:【1701新聞編集】4月10日宿題名前〇〇

原文地址:https://www.cnblogs.com/nihongo/p/12670059.html